インテリアコーディネーター資格試験は、1983年に始まり、それから20年以上もの歴史を重ねてきたものであるが、これでも割と比較的新しい資格の一つ。
最近では、受験者は毎年10,000人を数え、インテリアコーディネーターという資格は安定した人気を持っている資格といえる。
インテリアコーディネーター資格試験は、社団法人インテリア産業協会が実施しているもので、
「インテリア計画のための商品の選択ができ、総合的構成についての適切な助言、提案を行うだけの知識と技術を持ち、インテリアコーディネーターとしてふさわしい資質」であるかどうかを審査するもの。この試験に合格した者にインテリアコーディネーターの資格が与えられる。
しかし、弁護士や医師のように資格がなければ仕事をすることができないという独占性を持っていないのがインテリアコーディネーターの資格だ。なので、資格を取得しなくてもプロとして仕事をすることは可能ではある。
しかし、すでに『インテリアコーディネーター』という名称は社会に定着したものとなり、インテリアコーディネーターの資格を取得していない者がこの業界で仕事をすることはとても難しくなっている。
さらに、2003年には受験資格の年齢制限が撤廃されたことで、どの年代の人でも取得が可能なとなったことで、誰でも幅広い世代から受験できる資格となった。
インテリアコーディネーター資格試験は、一次試験と二次試験に分かれ、この二つの試験に合格しなければインテリアコーディネーターの資格を得ることができない。
一次試験では、マークシート式の択一試験となっていてインテリアに関する知識を問うもの、二次試験では、一次試験の合格者に対して実施されるもので、論文とプレゼンテーション(製図)試験を行う。
試験の概要
一次試験の「インテリア商品と販売」と二次試験の「インテリア計画と技術」の二科目で試験を行い、それぞれマークシートの択一式、25問の100分間で250点満点となっている。
二つの試験の概要を見ていこう。
1インテリア商品と販売
となっており、毎年「体育の日」(10月)に行われる。
2インテリア計画と技術
の二科目となっており、毎年「体育の日」(10月)に行われる。
第二次試験では、論文とプレゼンテーションの二科目となっている。
論文は制限時間80分の1,000字以内で論述する。
プレゼンテーションは、制限時間140分。出題されるテーマに従い、インテリア計画に関する基本コンセプト、プランニング、プレゼンテーションの実務能力を問うものとなっている。平面図、展開図、家具図、パース、アクソメ(軸測投影図)などの技術が必要となる。
二次試験は毎年12月の第2日曜日に行われる。
また、二次試験を行う際、以下の条件を満たす人は一次試験が免除となる。
一次試験の二科目である「インテリア商品と販売」と「インテリア計画と技術」のうち、一科目に合格した場合は、次年度から合格した科目の一次試験が三年間免除される。
一次試験に合格して二次試験に不合格となった場合には、次年度から3年間一次試験が免除される。
試験実施地域
試験地は全国9ヶ所で行われ、
札幌
仙台
東京
名古屋
大阪
広島
高松
福岡
沖縄(宜野湾市)
となっている。